夏にアレルギー疾患が増える理由
まずは、免疫反応の特徴を書いてみます。
体に異物が侵入したとき、白血球が戦ってくれます。
生体防御反応は、マクロファージが基本となり・・・
■顆粒球:貪食系をつかさどります⇒細菌担当(60%)=交感神経刺激で増加(高気圧)
■リンパ球:免疫系をつかさどります⇒ウイルス担当(30~45%)=副交感神経刺激で増加(低気圧)
顆粒球とリンパ球の分布は、自律神経の支配を受けています。
激しいストレスがあったり重労働をすると、1~2時間もすると白血球総数が増加します。
何故かというと、顆粒球が増えるからです。
逆に、あまり運動もせず、緊張感も刺激も少なくのんびり生活をしていると、リンパ球が増加します。
この、比率が変化することと、発症する病気には関連があります。
顆粒球が増えすぎると、粘膜や組織の障害の病気が増加します。(腰痛・関節痛・潰瘍性大腸炎・痔・慢性関節リウマチなど)
リンパ球が増えすぎると、アレルギー疾患や喘息の発作、リウマチの関節痛などが起きやすくなります。(アトピー性皮膚炎・気管支喘息・花粉症など)
そして・・・日内リズムや年内リズムに照らしてみると、
■昼&冬&高気圧は顆粒球増多
■夜&夏&低気圧はリンパ球増多
ということで、夏場にアレルギー疾患が増える傾向にあります。
お肌のトラブルのご相談を受けるのも、夏場が多い気がします。
ちなみに、台風がくるときって、超低気圧なときです。ということは、激しい副交感神経優位の体調となりますので、体がだるくなり、気管支喘息の発作などが誘発されることがあります。
このときに・・・
むやみにステロイドを使わないことがとっても大事です。
ステロイドは究極に体を冷やしますし、酒さ様皮膚炎(皮膚のぜい弱化や毛細血管の拡張)が起きたり、ステロイド精神症(不安感や絶望感)が引き起こされます。
また、外用したステロイドホルモンは皮下組織に沈着して、酸化(-_-;)
”変性コレステロール”になるんです。
これが、激しい血流障害と顆粒球増多を招いて新しい病態をつくります。(もう、げっそりしますよね。)
この流れをみても、ステロイドは長期間使わないことが大事です。
ホメオパシーでは、今起きている症状が何からくるのかを見極め、体に不要なものが溜まっているようなら、排泄を促します。
途中、「好転反応」という一見不快な症状(発熱・下痢・湿疹・嘔吐など)もでますが、それが治癒のための大切な体の反応なのです。
私たちの体は、思ってる以上に素晴らしいです。
ご自分の体を信じて、自己治癒力を本気にさせてみませんか?
長期間お困りの症状は、ホメオパスにかかるのが治癒への近道です。
この夏休みに、自分の身体とむきあうのもいいですよ。
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